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- Day2 -
Belmont Vallay

in Belmont Vallay
in Belmont Vallay: 2008/10/12
南アフリカ2日目の朝は現地時間の5:30に起床。まずは南アの寒さに驚く。寒さのせいで喉の痛みがある。日本の高原で朝を迎えた感じだ。
朝食は7時なんで、歯を磨いたり、電熱器でお茶を沸かしたりとモンゴルなんかの時とは段違いの環境にホッとする。このB&Bはリビング、キッチン、寝室、バスルーム・・・なんと豪華なことか!
外からはわりと海岸に近い地域のせいか、それっぽい鳥の鳴き声がする。窓を開けてみると庭には立派な大木・・・巨大なAloeだ!それを繁々と眺めながら少し散策していると、B&Bの隣には廃線があって、黒人の労働者が歩いている。きっと町の仕事場へ向こうのだろう。黄色人種が珍しいのか、ジロジロと見られる。一応敷地は有刺鉄線や頑丈な塀に囲まれているから安心だ。

・・・というわけでシリアルや目玉焼き、パン、ウィンナー、ベーコンにコーヒーなどの欧米文化を満喫した後、さっそく本日ひとつ目の産地へ向かう。Belmont Vallyだ。途中にはパイナップル畑を見ることもできた。

Aloe lineata
Aloe lineata: 2008/10/12
道路から脇へ入った所の斜面を登る。やはり目に着くのはAloeだ。
遠めから見ると斜面はわりと植物が豊富で、瑞々しく思えるが、近づくと独特の乾燥した地面が現れる。

Haworthia coaractata
Haworthia coaractata: 2008/10/12
そんなむき出しの地面にHaworthiaを発見することができた。
Haworthia coaractataだ。群生こそしているものの、長く伸びたものは自重に耐えられないのか、倒れて枯れている。生えているというよりも、地面に転がって、根づいたものが起き上がっているという印象だ。

Mesembs Crassula mesembryantoides
Mesembs: 2008/10/12 Crassula mesembryantoides: 2008/10/12
さらに岩陰やブッシュの下にも日本でよくみる多肉植物を見つけることができた。もちろんどの種も綺麗に群生していることはまれで、まばらに陰で生き永らえている感じだ。

Flower of Mesembs Ledebouria sp.
Flower of Mesembs: 2008/10/12 Lachenalia sp.: 2008/10/12
ただ、大半のメセンは日差しへ日差しへと、ギャップへ向かって伸長している。Lachenaliaもガチガチに干上がったような地面から花を咲かせている。

Adromischus sp. Wild flower
Adromischus sp.: 2008/10/12 Wild flower: 2008/10/12
Adromischusは岩の隙間に生えている場合が多い。なんとも乾燥した大地だが、目を凝らせば多種多様な植物がそこかしこにある。その他にも季節が良かったのか一年草の開花も多く見ることができた。

Euphorbia squarrosa
Euphorbia squarrosa: 2008/10/12
Euphorbiaも日差しの強い裸地に自生する。なるべく植物の生えていない場所を歩くので、こんな所に生えていると踏んでしまいそうになる。

Euphorbia bupleurifolia
Euphorbia bupleurifolia: 2008/10/12
Belmont Vallayで一番のハイライトはEuphorbia bupleurifolia、「鉄甲丸」だ。ブッシュ中から一際明るい葉を出して、けな気な赤い花を咲かせている。この整った植物の姿には感嘆の声が漏れるだけだ。多肉植物は概ね栽培された物に対して美しいと感じるが、塊茎・塊根と呼ばれる多肉植物は原産地の姿に美しさというか、やはり風格を感じる。
この丘には数株見つけることができた。いずれにしても数は少ないように思える。

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